知的障害を持つ子供の散髪を自宅でやっている話

床屋さん 子供と付き合うコツ
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我が家の長男は重度の知的障害と自閉スペクトラムの判定を受け、特別支援校に通う小学校6年生です。

感覚が過敏で、髪を切ることを嫌がる長男との付き合い方を書いてみます。

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知的障害者の散髪は難しい?

長男は、小さい頃はショッピングモールに入っている子供向けの美容院でカットしてもらっていました。

この頃は、嫌がりながらも美容師さんになだめられてなんとかカットしているという状況でした。

クルマの形をした台に乗せてもらい、家でよく見ていた番組「おかあさんといっしょ」DVDを見ながらなだめられてカットしてもらっていました。

手をつないでいないと嫌がるような状態でも、どうにかやってもらっていましたが、小学校に入学した頃から様子が変わってきます。

力も徐々に強くなり、散髪中に動いたりすると危険を感じるようになってしまいました。
そして、美容師さんの手を払いのけるようになってしまい、諦めることにしました。

お店の方はプロなので嫌な顔は全くしませんでしたが、危険だし、お金ももったいない。
全く切らないで終わっちゃったこととかありましたので。

自宅でカットする

そろそろ、家で切らないといけないかな…と思い、様々な試行錯誤が始まりました。

ハサミを使ってカットする

まず、思いつくのは散髪用のハサミです。
一番刺激が少ないと思っていましたが、切る時の「シャリ」という音が嫌いなのか、断固拒否。

散髪用とは言え刃物なので、ちょっと怪我も怖く、すぐに使わなくなってしまいました。

調髪用のブラシやコーム

自宅カット用の安全カミソリが内蔵されたブラシやコームを利用してみました。

なかなかのスグレモノで、これならできるかな?と思いましたが、カミソリでカットするときの引っ掛かりが気になるようで、数回試したところで断固拒否。

引っかかって髪が引っ張られる感触が痛かったようです。

電動バリカンを使ってみる

私は頭髪をごく短くカットしています。
以前から自宅で自分でカットしています。
マイバリカン持っていて、これで週に2回位カットをしています。

子供も、これでカットすればいいのではないか?

しかし、刺激に敏感な長男があのバリカンのブーンという振動を許容するとは思えませんでしたが、私が一度も使ったことのないアタッチメントがたくさん付属し、様々な髪型が実現できるようです。

えーい、物は試しと使ってみることにしました。

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ビクビクしながらも、なんとかカットできた

バリカンは刺激が強いことはわかっていたので、まずは長めのアタッチメントでくすぐったがりやすい襟足や耳の周りは避ける形でお試ししてみることにしました。

初めて自分以外の髪を切るという経験でしたが、意外と切らせてくれ、説明書通りに切るとなかなかの男前。

嫌がりながらもなんとかカットできたので、まずは一安心。

どうしてもだめな場合には、別の日に

繰り返すうちに、段々と耳の周りや襟足などはくすぐったくて仕方のないときが出てきました。

そんな時は、その日はやめて、後日挑戦ということにしました。無理は禁物です。

学校に中途半端な髪型で登校することになりますが、あまり気にしないようにしています。

数回続けるうちに短い時間であれば、我慢してカットさせてくれるようになりました。

あと○回だけ…は有言実行で!

悪戦苦闘しながらカットしていると、

「あと10回で、終わりにするよ。」

こういう事を言いたくなる場合があります。

この時、10回切った時に終わればいいのですが、中途半端になる場合があります。

そんなときは、きちんと10回でやめるようにします。
お互いの信頼関係が大事。意外と覚えているものです。

今ではかなり切れるようになってきた

小学校6年生になった今、かなり慣れてくれています。

週間行動予定表に1週間位前から予定を明らかにしておき、カットが終わったあとは大好きなスーパーに行く予定を組み込んでおきます。
やはり、励みになる目標があるとできることが増えるようです。

いまでも、敏感になってしまうときがありどうしても嫌がることもあります。
そんなときはくすぐったくない上半分だけカットし、翌日や翌週に分けることもあります。

1週間の予定表についてはこんな記事を書きました。

今日の秘訣!

  • バリカンを使うと時短で手早くカットすることができる(熟練度によるが)
  • うまくできないときには焦らず、翌日にするくらいの気持ちの余裕を持つ
  • 怪我するわけではない。「プロゴルファー猿」みたいだと笑い飛ばすくらいの気持ちで
  • お互いの信頼関係が大事。「あと10回」と言ってカットしたら、ちゃんと10回でやめる
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