
子どもが新しいことを避ける理由
― 自己肯定感を考える③
子どもが新しいことを嫌がる理由
子どもが新しいことを避ける場面は、家庭でもよく見られます。
例えば
親から見ると
「やる気がないのではないか」
「すぐ逃げてしまう」
と感じることもあるかもしれません。
しかし、こうした行動の背景には
挑戦そのものが怖くなっている状態があることがあります。
挑戦が怖くなる構造
新しいことに挑戦するとき、失敗は自然に起こります。
問題が解けない
思ったようにできない
時間がかかる
こうした経験のあとに
といったことが続くと、子どもは次のように感じることがあります。
「自分はできない」
「また怒られるかもしれない」
この経験が繰り返されると、次のような流れが生まれることがあります。
こうして、挑戦そのものを避ける行動が起きることがあります。
小さな成功が循環を変える
では、どうすればこの循環を変えられるのでしょうか。
ポイントの一つは
成功体験の積み重ねです。
ただし、ここで大切なのは
挑戦の大きさです。
あまりに難しい挑戦は、成功体験ではなく、失敗体験を増やしてしまうことがあります。

最初から大きな目標を目指すよりも
といった 小さな挑戦の方が、成功体験を積みやすくなります。
心理学でも知られている循環
心理学では「自己効力感」という考え方があります。
これは
自分はできるという感覚のことです。
成功体験が増えると、この感覚が高まり
人は新しいことに挑戦しやすくなることが知られています。
一方で、その反対の状態として
学習性無力感という概念もあります。
これは
「どうせできない」
と感じることで、挑戦そのものを避けてしまう状態です。
つまり
- 成功体験が増える循環(自己効力感↑)
- 挑戦を避けてしまう循環(学習性無力感↑)
の二つの流れが存在します。
回復循環により、挑戦の回数が増える事で成功体験の数も増やすことができるため、より挑戦しやすくなるという循環にできます。
この二つのフローの違いは、挑戦した結果に対する
叱責と受け止め
の違いだけです。
家庭でできる3つのこと
どんなことが受け止めや成功体験を増やすことになるのでしょうか?
大きなことを目指すのではなく、少しだけ接し方を変える事でもできるのかなと思っています。
① まず否定より先に受け止める
例えば…
「まだやってないの?」
ではなく
「今日は宿題大変そうだね」
② 小さく始められる形にする
例えば…
- 「1問だけやってみよう」
- 「5分だけやってみよう」
③ できたことを事実として伝える
例えば…
- 「ちゃんと始められたね」
- 「さっきより進んだね」
まとめ
子どもが新しいことを避けるとき、
それは「やる気がない」のではなく、
挑戦が怖くなっている状態なのかもしれません。
家庭が安心して挑戦できる場所になると、
小さな成功体験が増え、
自信は少しずつ育っていきます。
