我が家の次男は自閉症スペクトラムの診断を受けて、特別支援級に通う小学校2年生です。
次男は図工などのものづくりが苦手です。というか、全く興味がありません。
そして、自分で作らないせいか、あまりものに愛着を持たないのがちょっと気になっていました。
長男のお気に入りレゴのトラックをバラバラにしてしまった
珍しく、次男が長男のレゴブロックを使って遊んでいました。
最近、Youtubeでおもちゃで遊んでいる場面をひたすら流すというちょっと謎な動画を発見して楽しんでいましたが、それを真似したのでしょう。
車を手で押したり、おもちゃを戦わせたりするごく普通の遊び方ですが、あまり他の子と触れ合うことがない次男はそういう遊びも動画で学ぶ必要があったのです。
どうやら、最近見たシン・ゴジラもちょっと混ざっているようで一人で盛り上がっています。
と、ふと見ると。
長男のお気に入りであるレゴのトラックがすっかり分解されていました
うむむ。
かなり細かい部品に分解されている。
そうだ、これは次男がレゴを組み立てるチャンスかもしれない。
次男、レゴブロックの組み立て修理を拒否する
そこで、私は
「あらまぁ、壊しちゃったのか。直してみようよ。」
「直しません」
「直さないと、Switchに入れているYoutube消すよ?」
「直します」
SwitchのYoutubeを人質に、しぶしぶ始めました。
しかし、かなり細かい部品まで分解してしまっているので、原型を思い出すことは困難なレベル。
次男に、レゴを入れている青いバケツを持ってくるように指示すると、場所がわからない模様。
妻が「アンパンマンの自動販売機のおもちゃの後ろにあるよ」と教えてやると、アンパンマンの自動販売機のおもちゃをどけずにバケツを引っ張り出しました。
当然、自動販売機のおもちゃは転落。
「ヤベッ」という顔をしていましたが、そのまま棚に戻すように指示し、バケツをどうにか持ってくることができました。
ものを作る楽しさを体験する
バケツを持ってくると、中に入っているいる説明書を一緒に見始めました。
バラバラになっている部分を組み立てているページを探して、
「こういう風に組み立てるんだよ」と教えてやります。
最初は結構大きめの部品を探すよう指示しても、やる気が無いのか「部品が見つからない」などと言って渋っていました。
レゴを説明書に従って組み立てた経験のない次男、なかなか理解が進まないので、大きめの部品を一緒に組み立ててみました。
図面と同じ角度から実物を見るようにさせ、取り付けさせてみます。
まずは、大雑把に組み立てるところの体験です。
要領がつかめるようになると、楽しくなってきたようです。
まだまだ、コツが掴めていないのですべてを組み立てることができるわけではありませんでしたが、一応達成感を味わうことができたようでした。
大切なものを持つことを知ってくれたかな?
今後、次男にも小さいセットを買ってやろうかなと思います。
きっと、作ったものを長男が壊す(細かい部品を分解+シールを剥がす)ので、自分が作ったものを壊されるという経験も積むことになるでしょう。
次男はちょっと想像力が不足している傾向があり、友達の作ったドミノを途中で倒してゲラゲラ笑ってひんしゅくを買い、注意してもピンときていないという話を担任の先生から聞いていました。
おそらく、大切に組み立てたものを大事にするという事がイメージできていないためだと思うので、理解するチャンスでもあります。
今日の秘訣!
- ものを作る経験をする事は、自分の大切なものを持つことでもある
- 大切なものを持つことは、他者の大切なものを思う気持ちを想像できるきっかけになる
- ケンカにならないように注意しなくては