我が家の長男は重度の知的障害を抱えている、小学6年生です。
学校の行事で学校に行き、前日具合が悪かったのでデイはお休み。
そこで、一緒にクルマに乗って帰ることにしたときのこと。
朝はついていなかったボールペン?の線
長男を教室からクルマに連れて歩いているとき、右腕の前腕部になにか変なものがあるなと気がつきました。
何やらボールペンのようなもので書いた筋のようなものが5~6本、7~10cmくらいの大きさで書いてあります。
昨日、ぐったりしているときにも、朝学校に出かける時にもなかったと思います。
なんだろうと思って気にはなっていましたが、そのままにしておき、お風呂できれいにしようと思っていました。
泣き出す長男
お風呂に入り、前腕部のボールペン跡を指差して、「これ、なに?」と聞くと今気がついたという感じでしきりに眺めていました。
石鹸で消すかと思い、石鹸を手につけてこすろうとするとなぜか拒否しています。
いつもと違う行動を嫌う長男なので、今回もそうなのかなと思い、体を洗うときでいいかとそのままにしておきました。
そして、ボディタオルにボディシャンプーをつけて体を洗います。
いつもどおりにざっと、長男が自分で洗った後、私が洗う時に例のボールペン跡をこすると、あっさりときれいに消えあした。
ふぅ、消えてよかった。
すると、いきなり長男が泣き出しました。
えぇっ、汚れを落としちゃいけないの?
しばらく、きれいになった腕を眺めていましたが、ちょっと薄く残っていたので、「ここにあるよ」と教えてやるとちょっと落ち着いたようです。
うーん、しかしあの線は何だったのだろう。
妻に学校へのお手紙に書いて聞いてもらうことにしましたが、結局わからずじまい。
子供とはいえ、親の知らない価値観や大事にするものがあるのだなと、なにか考えさせられる出来ことでした。
今日の秘訣!
- 子供には子どもの世界がある
- 大人から見ると意味のないものでも、子供にとっては価値のあるものかも
- でも、やっぱり汚れはきれいにしよう!