その場を収めたあとで、少しだけ振り返る
大きな声が出る。
急に荒れる。
逃げる。
物を投げる。
固まって動かなくなる。
そんな場面があると、どうしても目が行くのは「その行動そのもの」だと思います。
どう止めるか。
どう落ち着かせるか。
これ以上ひどくしないためにどうするか。
まずそこを考えるのは、当然のことです。
だからまずは、その場をなんとか収めていく。
そのうえで、少し落ち着いたあとに前後を振り返ってみると、見えてくるものがあります。
行動だけを見ていると、分からないことが多い
見えている行動だけを見ると、
「急に始まった」
「理由が分からない」
「気分でやっているように見える」
そんなふうに感じることがあります。
たとえば、
そのときは気づけなくても、あとから思い返すと「あのへんから少し変だったかもしれない」と思うことがあります。
行動は、突然そこだけ切り取って起きているわけではなく、前から少しずつ流れができていることがあります。
その場で分からなくてもいい
行動の意味を、その場ですぐに見抜こうとしなくて大丈夫です。
というより、多くの場合それはかなり難しいです。
その場ではまず、安全に落ち着かせることの方がずっと大事です。
ただ、
それだけでも、次につながることがあります。
見るのは行動に至る「流れ」
子どもの行動に、常に特定のこの意味がある。
そこまで断定するのは難しいことが多いです。
同じように見える行動でも、子どもによって背景は違います。
その子が苦しくなりやすい流れを少しずつつかんでいくことです。
直前にあったこと
どんな変化があったか
どうしたら、収まったか
この3つを見るだけでも、「この子はこういうときに苦しくなりやすいのかもしれない」という手がかりが出てきます。
行動を止めることと、流れを見ることは両立できる
その場では、まず収める。
落ち着かせる。
安全を優先する。
まずはそこが大事だと思います。
だから少しだけ、
これができれば見えてくることがあるかもしれません。
「苦しくなりやすい場面」が見えると
行動だけを見ると、「困った行動」に見えます。
でも前後を見ると、少し見え方が変わります。
たとえば、
「急に荒れた」ではなく
「予定が変わったあとに苦しくなりやすい」
「逃げた」ではなく
「人が多い場所がしんどかったのかもしれない」
「大声を出した」ではなく
「もう限界に近かったのかもしれない」
そんな傾向が見えてくるかもしれません。
この見え方の変化は大きいです。
なぜなら、苦しくなりやすい流れに気づけた方が、次の関わり方を変えやすいからです。
まずは一つだけでもいい
最初は、一つだけでもいいと思います。
「今日は何のあとに荒れやすかったかな」
「落ち着いたのはどんなときだったかな」
こういう確認を重ねると、
そういう傾向が見えてくることがあります。
大切なのは、見方が変わること
この子は問題行動を起こす子。
そう見るのと、
この子はこういう流れのときに苦しくなりやすい。
そう見るのとでは、関わり方が大きく変わります。
前者だと、止めることが中心になります。
後者だと、少しでも苦しくなりにくい流れを作れないか、という方向に変わっていきます。
ここが大きな違いだと思います。
まとめ
大事なのは、
なのだと思います。
行動そのものだけを見ると分からないことも、前後を見てみると少し違って見えることがあります。
