その前に、もう始まっていること
突然、大きな声が出る。
泣く。
動きが激しくなる。
その場にいられなくなる。
そんな様子を見ると、
急にパニックになったように見えることがあります。
でも実際には、
その瞬間にいきなり始まっているわけではないことが多いです。
見えているのは、最後の大きな反応だけで、
その前にはもう、小さな変化がいくつも起きています。
パニックは「困らせるため」ではない
パニックという言葉から、
激しい反応だけを思い浮かべることもあるかもしれません。
けれど、本人の中で起きているのは、
困らせようとすることではなく、
もう耐えきれなくなっている状態です。
うまく言えない。
うまく逃げられない。
うまく整えられない。
その結果として、
大きな反応になって出てきます。
つまり、パニックは「問題」そのものというより、
限界が来ているサインとして見た方が近いことがあります。
見えている前に、少しずつ始まっている
大きな反応の前には、
小さな変化が出ていることがあります。
たとえば
こうした変化は、
「まだ大丈夫」に見えてしまうこともあります。
でも実際には、その時点でもう、
かなり苦しくなっていることがあります。
パニックは、積み重なって起きる
パニックは、いきなりゼロから大きくなるというより、
小さな苦しさが積み重なって起きることが多いです。
分かりやすく言えば、
少しずつ水がたまって、最後にあふれるような感じです。
最初は小さな違和感でも、
こうしたものが重なっていくと、
だんだん余裕がなくなっていきます。
そして、もう処理しきれなくなったところで、
大きな反応として出てきます。
何がきっかけになるのか
きっかけは一つではありません。
よくあるのは
こうして見ると、
「わがまま」や「気分」ではなく、
状態の問題に近いことが分かります。
前の記事で書いた「安心」も、ここにつながっています。
安心できているときは持ちこたえられることも、
安心できていないと、同じことでも苦しくなりやすいです。
大切なのは、パニックの前を見ること
大きく反応したあとだけを見ると、
どうしても「どう止めるか」に意識が向きます。
でも、本当に大切なのは、
その前に何が起きていたかを見ることです。
たとえば
そこが見えてくると、
パニックを「急な爆発」としてではなく、
「流れの中で起きていること」として見られるようになります。
パニックのときにまず大切なこと
パニックが起きているときは、
その場で説明したり、分からせようとしたりしても、
入っていきにくいことが多いです。
そのときに大切なのは、
まず安全と落ち着きを優先することです。
ポイントになるのは
この段階では、
理解させることより、
これ以上苦しくしないことの方が大切です。
落ち着いたあとに見ること
反応が落ち着いてきたら、
「何が悪かったか」を探すより、
「何が重なっていたか」を見る方が役に立ちます。
たとえば
こうして振り返ることで、
次に同じ流れを減らしやすくなります。
大切な見方
パニックは、急に始まっているように見えて、
実はその前から始まっていることがあります。
そしてそれは、
困らせるためではなく、
もう苦しくなっているサインかもしれません。
そう見られるようになると、
関わり方は少し変わってきます。
「止める」より先に、
「何が積み重なっていたのか」を見ることができるからです。
まとめ
パニックは、急に起きているわけではないことがあります。
その前には
が起きていることがあります。
見えている大きな反応だけではなく、
その前に何があったのかを見ること。
それが、次の関わり方を変える手がかりになります。
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大きな反応や小さな変化も、
見方を変えると「意味のある行動」として見えてきます。
次は「行動の意味」について整理します。
