我が家の長男は知的障害を伴う自閉スペクトラム症で特別支援校に通っています。
私は子供、特に長男と外を歩く時に非常に注意している点があります。
それは、トイレの清潔さだけではなく、想定外に「置いてあるもの」について。
それは、ある出来事があったからです。
今思い出してもゾッとする。
その時のお話を書いてみたいと思います。
近所のショッピングセンターで
数年前、近所に新しいショッピングセンターができました。
その頃は、発達障害が明らかになった長男の事もあり、次男もまだ小さかったためこういう賑わった場所を避けるようになっていた時期でした。
いや、にぎやかな場所だけではなく、外出自体を避けるようになっていたのかもしれません。
「このままでいかん!」と思い、思い切って行ってみることを妻に提案しました。
外に出ず、中にこもっていてはいつか行き詰まってしまう…
そこで、家族で出かけることにしました。
当時はまだ次男はよちよち歩きで手をつないでいました。
そして素晴らしいことに長男はおしっこが一人でできるようになっていました。
また長男は当時からコーラが大好きで、しょっちゅう「コーラ」「コーラ」と言っていました。
大好きなコーラを飲むとゴキゲンで、よく一緒にコーラを飲んでいました。
ショッピングセンターに到着!
真新しい建物と混雑…
ふさぎ込み気味だった私達は久しぶりの新しいスポットを楽しんでいました。
そんなとき、長男が「おしっこ」に行きたいという意思表示をしました。
そこで、私と一緒にトイレに行くことにしました。
トイレに行ったときも入口でいつものように「コーラ」と言っています。
私はいつもの口癖だと思い、そのまま一緒に混雑するトイレに並びました。
恐怖の出来事
できたてのショッピングセンターのトイレは非常に清潔で、掃除も行き届いていましたが、なにせ混雑がすごい。
トイレも混雑しており、長男の次に並び、手を洗いに行かせて私が用を足してから出てみると…
長男がコーラを飲んでいる?!
私達が与えたものではないのは明らかでした。
私は一瞬パニックになりました。
そして、何が起きているのかちょっと理解できませんでした。
しかし、すぐさま長男からコーラを取り上げ、ゴミに捨てました!
今考えれば即座に吐かせるべきだったのでしょうが、そのときにはそこまで頭が回っていませんでした。
うがいをさせるくらいしかできませんでした。
毒でも入っていたらどうしようか!?
一応、サービスカウンターにそのようなものを放置しないようにと、などと伝えて帰宅。
その日はもう買い物どころではありませんでした。
数日後…
幸いにして、「毒」は入っていませんでしたが、どうやら「ウィルス」が入っていたようです。
3日後、長男は激しい嘔吐と下痢を催しました。
どうやら、「ノロウィルス」に感染したようです。
あのコーラは、感染した方がトイレで嘔吐などをした際に、飲みかけの飲料を洗面台に置いて放置したものだったのだろうと思われます。
幸いにしてその後長男は回復しましたが、今でも恐ろしかった記憶が蘇ってきます。
しかし、我が家では今でもそのショッピングセンターにも行きますし、ほぼ毎週末どこかしらに出かけるようにしています。
萎縮して「避ける」のではなく、「コントロールする事!」と考えるようにしたためです。
リスクはどこにでもある。その対策には最大限の注意を払う!
私は子供たちがトイレに行くとき、特に長男は一人で行かせることはしません。
そして、一人では気にもしていませんでしたが、トイレの清潔さが気になるようになりました。
また、洗面台の周辺に「余計なもの」がない事を必ずチェックしています。
長男は飲み物がなくてもあちこち触ってしまいます。
そして、そのまま口に手を入れてしまうことも少なくないので、不潔なトイレでは安心して用を足すこともできないからです。
このことから、清潔なトイレは長男のような子供を連れて行くにはかなり重要な条件であると私は思っています。
私の遊び場紹介記事でトイレの記述が多いのも、この事があるからです。
今日の秘訣!
- 失敗を避けて萎縮せず、コントロールする。そう考えないとどんどん動けなくなる。
- トイレに行くときは、洗面台等に余計なものがないかチェック!
- 個室も入る前に当然チェック!
- 汚いトイレはあちこち触るので、よく手を洗わせる!