私が成年後見制度を調べようと思った理由
最近、親としてなんとなくこんな不安がありました。
親がいなくなったあと、うちの子は大丈夫だろうか・・・
我が家の長男君もそろそろ高校3年生。
ネットで「成年後見制度」という言葉を見かけるたびに、なんだか難しそうで気になっていたのです。
成年後見制度が支える3つの場面
成年後見制度は、
「本人の代わりに決める制度」ではなく、
“本人が不利益を受けないように支える仕組み”です。
具体的に、どんな場面で力を発揮するのかを整理してみます。
お金の管理 ー 財産を「守る」役割
どんなときに効果がある?
- 悪質な訪問販売や詐欺にあった場合の契約取り消し
- 不要な高額商品を購入してしまったときの保護
- 年金や預貯金の適切な管理
- グループホーム費用や生活費の支払い管理
効果の本質
成年後見人には「取消権」という権限があります。
これは、
本人が不利益な契約をしてしまった場合に取り消せる力です。
つまり、
“取り返しがつかない”を減らす制度
という側面があります。
また、財産を透明に管理するため、
お金の流れが明確になります。
これは
- きょうだい間のトラブル予防
- 不正利用の防止
にもつながります。
大きな契約 ー 「判断の重さ」を支える役割
どんな契約?
- 不動産の売却
- 高額なリフォーム契約
- 施設入所契約
- 多額のローン契約
こうした契約は、
一度結ぶと人生に大きな影響を与えます。
判断能力が十分でない状態で結ぶと、
本人が不利益を被る可能性があります。
効果の本質
後見人は、
- 契約内容を確認する
- 本人の利益になるかを判断する
- 必要に応じて家庭裁判所の許可を得る
というプロセスを経ます。
これは、
“勢い”や“周囲の圧力”で決まることを防ぐ仕組み
とも言えます。
急がず、確認し、守る。
制度の役割はそこにあります。
医療の同意 ー 「支えながら決める」役割
医療の場面は、
親にとって最も不安の大きい部分かもしれません。
ただし重要なのは、
後見人がすべての医療同意を無条件でできるわけではない
という点です。
医療同意については法的に限定的で、
実際は医療機関や家族との協議で進むことが多いです。
では、どんな効果があるのか?
- 医療情報の整理
- 医療費支払いの管理
- 入院契約の手続き
- 退院後の生活支援調整
つまり、
医療そのものを決めるよりも、
医療を受けられる環境を整える役割
に近いです。
3つに共通すること
成年後見制度の効果は、
✔ 本人の不利益を防ぐ
✔ 判断の重さを一人で背負わせない
✔ トラブルを未然に防ぐ
という点にあります。
ただし同時に、
✔ 本人の自由が一部制限される
✔ 柔軟さに欠ける場合がある
という側面もあります。
だからこそ、
「万能」ではないけれど
「守る力」は確かにある制度
と理解することが大切だと感じました。
不安を和らげるために
調べてみて思ったのは、
「全部を制度に任せる」ではなく、
「制度を選択肢の一つとして知っておく」
それだけでも安心材料になる、ということです。
今すぐ申し立てなくても大丈夫。
でも、
「何を守ってくれる制度なのか」を知るだけで、
将来の霧は少し薄くなる。
そう感じています。
じゃあ、今すぐどうしたらいいんだろう?
私が調べていく中で感じたのは
今すぐ決める必要はないけど、知っておく価値はある
ということでした。
たとえば、今できることとして
- 家計や口座の整理
- 医療・保険の情報まとめ
- 家族で軽く話してみる
こういう “準備” は大きな安心につながります。
私は、長男君が高校を卒業し成年になってもしばらくは一緒に暮らすつもりでいます。
そのため、成年後見制度そのものの申し立てはまだ先の話かもしれません。
でも、
「どんな制度か知らない」でいるより
「知っている」方がずっと心は軽くなるなと思いました。
調べてみて気づいたこと
調べていく中で、何より感じたのは
制度そのものよりも
本人の暮らしを支える人との関係の方が大事
ということです。
家族、支援者、相談支援専門員、身近な人たち。
制度は助けてくれるけれど、
支え合う人たちのつながりが一番大きいと思いました。
今日の「気づき」
- 成年後見制度は怖いものじゃない。
でも、使い方によっては戸惑う部分もある - 今すぐ結論を出さなくても大丈夫
「知ること」が一歩目になる - 制度は “人を支えるための仕組み”
まずは身近な関係から整理していこう
