約90%が“何らかの進路”につながっているという事実
特別支援校高等部に通うお子さんを持つ親御さん(現在の私もそうです)が、
不安に感じるのは、
今は学校があるからいいけど、
卒業したらその後どうなるの?
という疑問だと思います。
今回は数字で整理してみます。
卒業後の主な進路割合(知的障害・高等部)
文部科学省の学校基本調査によると、
特別支援学校高等部(知的障害)の卒業後進路はおおよそ次の割合です。
- 就労継続支援B型 … 約55%前後
- 生活介護 … 約20〜25%
- 就労継続支援A型 … 約5%前後
- 一般就労 … 約10%前後
合計すると、
👉 約90%以上が何らかの進路につながっている
ということになります。
「進路が決まらないまま」というケースは、統計上は少数です。
それぞれの進路の位置づけ
ここを整理しておくと、不安はかなり減ります。
一般就労(約1割)
企業と雇用契約を結んで働く形です。
- 月収:15万〜20万円台(地域・職種差あり)
- 支援付き雇用や定着支援を利用するケースも
割合としては少数ですが、確実に存在しています。
就労継続支援A型(約5%)
雇用契約を結びながら、支援付きで働く形です。
- 月収:約10万〜12万円前後が現実的なレンジ
- 社会保険の扱いが発生する場合も
「一般就労と福祉の中間」に位置するイメージです。
就労継続支援B型(約55%)
最も多い進路です。
- 雇用契約なし(工賃制)
- 月額工賃:約3万〜6万円程度が一般的な帯
- 事業所や作業内容により幅が大きい
「収入」というよりは「日中活動+工賃」と考えるのが実態に近いです。
生活介護(約2割)
就労を前提としない日中活動型支援です。
- 原則として給与はなし
- 工賃が出る場合もあるが少額
- 生活の柱は障害年金や制度
重度知的障害や医療的ケアが必要なケースで選ばれることが多い進路です。
数字から見える現実
卒業後の中心ゾーンは
- B型+生活介護で約7〜8割
- 一般就労+A型で約1〜2割
という構造です。
これは「働けない」という意味ではなく、
安定を優先した選択が多い
ということです。
親として安心できる事実
調べた範囲では、
✔ 約90%以上が何らかの進路に進んでいる
✔ 進路は1つではない
ということが分かりました。
段階的に進路変更する人もいる
これは、長男くんが職場体験をした際に聞いたことですが、
生活介護 → B型
B型 → A型
A型 → 一般就労
と移行する方もいらっしゃるようです。
卒業後、一度進路が決まっても、それが永久に固定されるわけではありません。
今日の整理
- 卒業後の主流はB型と生活介護
- 一般就労も一定数存在する
- A型は一般企業への就職とB型の中間的ポジション
- 約90%以上が何らかの進路につながっている
数字で見ると、
「どこにも行けない」という状態は
統計上は少ないことが分かります。
不安はゼロにはなりません。
でも、
行き場がないわけではない
という事実は、確実にあります。
