我が家の次男は自閉スペクトラムの診断を受けて、特別支援級に通っている小学校2年生です。
最近、放課後デイで色んな体験を積んでいるので、段々とやれることが増えてきています。
そこで、以前から考えていた「人生ゲーム」を購入して遊ばせてみることにしました。
次男は、人生ゲームから人生のエッセンスを学ぶことができるのでしょうか?
ルーレットが楽しい
人生ゲームを私はやったことがなくてルールなど全くわかっておりませんでした。
妻は小さい頃遊んだことがあるらしく、多少ルールを覚えているようでしたが、数十年の間に進化・改定があったようで細かい点は異なっているようです。
簡単に説明しておくと…
- 各自、所持金$5,000を持ってスタートする
- ルーレットを回して、示した数だけ進む基本はすごろく
- 各マスには様々なイベントが書いてあり、それに従って所持金が増減する
- ゴール手前に決算日があり、借金などの決算をする
- マイナスの場合には開拓地での強制労働、プラスならばその先にあるゴールを目指せる
- 全員がゴールした時点で、もっとも財産の大きい人が勝ち
というなんともカイジに出てくるエスポワール号のような内容のゲームです。
意外と堅実な次男
さて、ゲーム開始です。
次男は、お金が取られてしまう事が嫌なようで、出費のイベントのたびにキーッとなっています。
私はと言えば、勝ち負け関係なしに芸人(ルーレットの目×$2,000が給料)の身分で高級マンション($70,000)を買ったり、ひたすら強気の投資を繰り返しており、借金が$10万近くに膨れ上がっていました。
堅実にプレイしていた次男は、無借金経営。
ゲームなのに地道にやっているなと思っていましたが、それが次男のプレイスタイルです。
どんでん返し!
その後、株の暴落や子供の出産などを経て終盤に差し掛かりました。
とうとう、膨大な借金を抱えたまま決算の日を迎えたのですが、最後の勝負「人生最大の賭け」というイベントが有り、なんと10%の確率を引き当ててしまったのでした。
その後のイベントで幸運に恵まれて、最終的には$100万以上の資産で終了。
堅実にやってきた次男は見事2着でゴールです。
結果ではなく、経過に学ぶものがある
結果は、2位に終わった次男でしたが、このゲームの過程でいろいろなものを学んでくれたようです。
まず、お金の使い方。
ゲーム内とは言え、お札を使ってお金のやり取りをします。
デジタルと異なり、手元の資金を手渡して消費していくことを体験するわけです。
これにより、次男はお金がなくなるのが嫌。
というごく当たり前の感覚を落つことができたようです。
※お年玉など、もらってもほっぽっておくくらい、お金に無頓着でした。
彼は借金は「損をするもの」という理解をしました。
これは、現実世界でもとても重要な感覚です。
また、手元資金を超えるお金を使った人には原則的に「開拓地での強制労働」というペナルティが課せられます。※今回の私のような例外も現れるのも現実的で面白いなと感じたところです。
人生ゲームの利息は高めですが、所詮ゲームなので、勝つためならリスクを犯して借金するのが有利かな?と私は思っています。
しかし、次男は「何もしていない銀行に利息を払うのは勿体ない」という極めて当たり前の感想を持ってくれたようです。
また、ルーレットの順番を待つ。
というルールについても体験を通じて理解してくれたようです。
そして、なによりも家族でワイワイゲームを囲んで遊ぶ楽しさを知ってくれたようでした。
なお、長男はといえば、私の隣でコマのクルマのミニチュアにピンを差し込んだもので人生ゲームのマスを道に見立てて走らせたりして遊んでいました。
長男は長男なりに家族と一緒に遊ぶ時間を過ごせたようです。
この後も、次男は時々「人生ゲームやろう!」と言ってくれるので、一緒に楽しんでいます。
今日の秘訣!
- ゲームを通して金銭感覚を学ぶことができた
- お金を数えたり、やり取りする中で暗算力がちょっと向上した
- ゲームを通じて、子供の隠された特性が見られるかもしれない