うちの長男は重度の知的障害を抱えており、特別支援校に通っている小学校6年生です。
そんな長男との会話のコツのようなものを書いてみたいと思います。
何度も同じ言葉を繰返し、同じ回答をする事にがストレスになる
これは、発達障害の子供あるあるかもしれません。
我が家の長男は頻繁に同じことを繰り返してしゃべります。
普通に会話するとしつこい!と怒りたくなるほどです。
例えば、こんな感じです。
長男:「イオン、行く!」
妻:「今日は行かないよ」
長男:「イオン、行く!」
妻:「今日は行かないって言ってるじゃん」
長男:「イオン、行く!」
妻:「行かないって言ってるでしょ!(怒)」
妻も、これにはかなりしんどい思いをしているようです。
上のような会話がお休みの日には1日に5~6回くらいは聞かれるでしょうか。
コロナの影響で休みが多くなった関係でこれが昼間も続いてしまい、相当しんどそうでした。
妻だけじゃなくて、私もまともに受け答えてしまっては、やりきれない事になりそうだと思いどうにかうまく受け流せないものかと考えておりました。
そして、車の運転中に
土曜日に次男を療育に送って行った際、長男を連れてクルマで近所のスーパーに大好きなアイスを買いに出かけます。
最近、三列目の座席がお気に入りの長男は、一番うしろの席に座り、運転している私とはちょっと距離のある感じで移動しています、そんなある日…
長男:「イオン、行く!」
私は運転に気を取られて、返事ができていないと。。。
長男:「イオン、行く!」
(ん、答えなくても同じ事を言っているな。。もう少し様子見てみようか。)
長男:「イオン、行く!」
(・・・答えてやらないと可愛そうだよな。)
私:「今日は別のスーパー行くよ」
長男:「・・・・」
あれ、3回繰り返した後答えると、素直に理解してくれるんだ?
ということに気が付きました。
そういえば、ニュースで発達障害を持った子供と接するときに「壊れたレコードのテクニック」というのを言っていました。
これは返事する大人がひたすら同じことを繰り返して、反応するという会話のテクニックだったと思います。
もしかして、うちの長男は「一人やまびこ」のようなものではないか?
と考えてみました。
聞き方のテクニックとして
一般的な人との会話と同じペースで話をしていると、うちの長男の発する「やまびこ」に対して会話をしてしまうので、何度も同じ受け答えをしてしまい、それが蓄積するとイライラなどにつながってしまう。
長男と話をするときには、一呼吸おいて会話するようにすると、同じことを数回繰り返して(この回数も、執着度合いによって多少変化するようだ)会話をしてしまうことを多少防ぐことができる。
もしかすると、あまりいい会話の方法ではないのかもしれないが、これによって私は長男との会話が少しだけ楽にできるようになった気がする。