以前から使用している非接触型の体温計ですが、サクッと計測できるので毎朝の計測で熱のある・なしが手軽にわかるため非常に重宝しておりますが、使っているうちにいくつかの問題が見られるようになってきました。
非接触式の問題点
精度が低い
非接触式であるという点である程度やむを得ない部分はあろうかと思いますが、おでこの温度を測定し、その温度から類推される舌下体温を表示するという仕様のため、どうしても誤差が大きくなりやすい傾向がありました。
外気温の影響を受ける
これも非接触式の宿命で、外気温の影響を受けやすく、夏は高め、冬は低かったり測定不能になったりするなどしてしまっておりました。
医療機器の認証を得ていない機器
単に、認証機関での検証を行っていないというだけでコレを持って精度が低いと断じることはできませんが、医療機器として認証されていない機器は精度がどうなのかな?と感じていました。
長男くんが腋下体温計を全拒否する事態が!
とはいえ、非接触での精度が低くても、おおよその目安で熱のある/なしがわかれば怪しいときだけ精度の高い腋下体温計を使用すれば良いと考えておりました。
しかし、最近の心も成長してきた長男くんは腋下体温計を親に差し込ませず、自分でやると言いはります。
その上、恐る恐るやるためにうまく挟めず体温の測定ができないという状況になってしまいました。
私もそれなりに体格もあり、力も強いほうだと思いますが
身長180cmの長男くんを力で御すのは現実的ではありません。
普段ならば大した問題ではありませんでしたが、インフルエンザにかかっていまい、正しい体温の測定が必要となり、方法の模索が始まりました。
非接触で高精度のものを探す
色々と検討しましたが、現在の非接触体温計はコロナの流行りはじめの頃にディスカウントショップで売られていたものでしたので、こちらの改善余地があると考えました。
非接触体温計でも、おでこで測定するものと耳で測定するものありました。
調べてみると、耳の中の温度を測定するもののほうが精度ではやや有利なようでした。
いくつかの商品を比べ、以下の観点で選択しました。
耳だけではなく、おでこでも測定可能なもの
最悪、長男くんが耳も拒否した場合でも高性能なおでこの体温計と考えれば腐りにくいと考えました。
予測できないリアクションをしてくる子どもたちと接すると、「使えなかった場合」も考えておく必要があります。
プローブカバーが不要なもの
調べるまでは全く考えませんでしたが耳式の体温計では「プローブカバー」というセンサーを保護するカバーが必要なものがありました。
衛生的だと思いましたが、家族でしか利用せず、全員がもう乳幼児ではないため、そこまで衛生に拘る必要はないかと思いました。
国産で名前を聞いたことのあるメーカー
今の時代はものづくり大国と言えるか微妙ではありますが、迷った際には未だに国産優位主義者である私としては、日本の聞いたことのあるメーカー製である点で判断することにしています。
口コミで評判のいいもの
大手ECサイトや口コミサイト、比較記事などを参考にして比較的評判のいい機種で選定しました。
価格を含んだ総合的な評価で欠かれることが多いので、私は大きな参考材料としています。
購入した商品
このような選択をした結果、今回は「シチズン 耳/額式体温計 CTD711 ホワイト」という機種を選択しました。
他の体温計も並べてみました。
画面が大きくコンパクトでなかなか良い感じです。
測定比較
せっかくなので手持ちの体温計での連続実施の測定結果を比較してみました。
室温19.8℃なので、比較的正確な値が出やすい状況であるといえます。
また、ニット帽を被っていたのを外した直後の測定なので、おでこ式は温度低下する傾向が出る可能性高いです。
1回目 | 2回目 | 3回目 | |
腋下体温計 | 36.2 | 36.4 | 36.3 |
非接触式(もとから所有) | 36.8 | 36.5 | 36.5 |
CTD711(耳) | 36.8 | 36.6 | 36.8 |
CTD711(おでこ) | 36.7 | 36.3 | 36.1 |
腋下体温計はさすがにバラぐきが0.2℃と高精度である事がわかります。
意外なことにもとから所有している機種が健闘しています。
ただ、測定条件でも触れたようにニット帽を被っていたものを直前に外すというむちゃをしているため、段階的に低下するのが正しい姿かなと考えると、CTD711(おでこ)の方がちゃんと測定した結果を出している可能性が高いといえそうです。
そして、本命のCTD711(耳)ですが、ばらつきも腋下体温計と同様で外気温の影響を受けにくいという事が確認できたのかなと思います。
なお、おでこ・耳ともに舌下温度を予測するという方式上、腋下体温計よりも若干高めに数値が出るのは仕様によるものと思われます。
大体、0.3~0.5℃くらい差し引いてやれば腋下体温計と同じ程度と読むことができそうです。
長男くんの反応
ちょっと抵抗を示しましたが、耳の穴が大きいのと普段から耳そうじを嫌々ながらやっているためか、無事に測定することができました。
これで、平熱が確認できれば問題なく登校できそうです。
今日の「秘訣」!
- 子供も大人になり、その過程でできたことができなくなることも起きる事がある
- 心は子供でも体は一人前以上!力技はいつまでも通じない!
- 機械や仕組みで解決できるか、そこに知恵を絞ってみよう!
本稿で紹介した体温計です!