子供が他の子供に暴力。その時親はどうする?

子供との生活
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妻と話していると、母親同士に人間関係についてのいろいろが入ってくることがある。
大抵の場合、うまくやっている事が多いのだが時としていざこざを起こしてしまう場合がある。

そんな中でちょっと気になる事例があったので私なりの見解を書いてみようと思う。

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子供が加害者。その時どうする

事の発端

ある子どもがある子どもに暴力を振るってしまい、揉めたことがあるそうだ。
その際に、親が「子供が謝らなければ意味がない」と謝罪を拒否したとのこと。
学校の仲裁なども一部まずい対応があった(という話だが、事実は不明)こともあり親同士が一時的にいざこざに発展仕掛けたものの、数カ月後には加害児童は近隣の中学に進学し、被害児童は翌年進学するが加害児童とは別の中学を選ぶということで一旦は収束したかに見えた。

状況の変化により、再燃

被害児童のお母さんは、熱心な方で療育についての勉強会を開催されている方だったとのこと。
それまでも、加害児童のお母さんもその勉強会に参加して交流が続いていたようだった。
だが、これまた詳細な事情は不明だが被害児童は加害児童と同じ中学に進学することになり、事態が再燃し、加害児童の母親に対して勉強会への参加拒否を表明するなどして、母親同士のLINEグループ内で揉め事が起きてしまった。
その結果、母親LINEグループから多くの退会者が出るという結末に至ってしまったとのこと。

親の謝罪は無意味?

この話を聞いて母親同士のコミュニティの揉め事はともかくとして、私が気になったのは最初の発端である。

親が「子供が謝らなければ意味がない」と謝罪を拒否した

の部分について
本当にそうなのかな?と感じたので私の見解を書いてみることにした。

親の心情面で

心情的な部分だが被害側は何らかの心の救済を求めている心情もあり、子供のやったことだからと言って誰も謝罪しないというのは被害側の心情から見て妥当とはいえないだろう。
では誰が謝るのか?というと、保護監督責任をもつ親以外に謝罪することは難しいのではないだろうか?

法的な責任はないの?

前提として、加害者に責任能力がある場合には加害者自身の責任において賠償していけばいい。

では、小学6年生の支援級に通う児童二責任能力があるのか?
についてだが、一般的には12~13歳程度の知能があれば責任能力がある。と言えそうです。
しかし、一般的であるとはいえない支援級の中でこれが成立するかといえば、少なくとも小学校の段階ではそうであると言えないと考えます。

子供が謝罪しない場合、では誰も賠償しなくてもよいのか?というとそうではなく民事上の責任は保護監督責任を持つ親がすることと定められています。判例資料

このことから、親が子供に変わって賠償責任を負う事は妥当だといえ、親からの謝罪について何ら不当ではないと言えそうです。

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加害児童の親御さんの主張

加害児童の教育という観点だけで見た場合、親が子供の代わりに謝罪するということは、「無意味」となる。
つまり、加害者である児童が心から謝罪しなければ形式的な親からの謝罪は「真の意味での謝罪」とならないため、誰も被害児童に「謝罪」していることにならない。そのため、謝罪には「意味がない」。

で、私の見解は

加害児童の親御さんの主張も理解できる面もありますが、心情面・法律面から見て子供のやったことに親が謝るということは決して「無意味」ではないと言えるでしょう。

ていうか、こんな分析しないでも一般常識で考えればもはや当然親が謝るという結論しかないのだが、大人同士で常識が通用しない場合にはロジックで説明しなければならないので、こういう記事でまとめてみました。

とはいえ、このような説明をしてやり込めた上で親が形式的な謝罪をしても心情面では被害者の親御さんは救われないでしょうねぇ。
こういうのはこじれると裁判になりかねないので、起きてしまったことと切り離して形式的にでも(というか、身内がやったことに対しては謝意ゼロってことは流石にないだろうとの相互認識の上)誤った方がお互い気持ちよく過ごせるんじゃないかなと思ったりします。

今日の「秘訣」

  • 子供の責任は親の責任にもなりうる!
  • 秘訣でもなんでもなく、むずかしく考えすぎず常識でモノゴト考えようよ
  • こじれるとことが大きくなりやすいので、お互い気持ちよく過ごせるよう謝罪するならお早めに!
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