我が家の長男くんは支援校に通う中学二年生。
育ち盛りで食べ盛りの毎日ですが、ご飯の時に気になる行動があった時のお話です。
ストレス…それは食事時の困った「癖」
ある時から、長男くんの食事の時に困った癖が出てきてしまいました。
それは、ご飯を食べる際に茶碗の縁から溢れないようにするためか、ご飯に指を添えて食べてしまうことです。
以前は気になったこともなく、最近始まったことだと思われました。
この癖で困るのは、長男くんは納豆が大好きでご飯を食べる時はいつも納豆をかけて食べるために、手がネバネバになってしまいます。
その手で髪の毛やらなにやらをあちこち触ってしまうため、周囲が汚れてしまうことが問題でした。
その行動は妻も気になるのか、頻繁に注意することになり、その注意に怒りがまじり始めてしまうことで食卓の空気が悪くなってしまう原因になってしまっていました。
これは、どうにかしなければ…
自閉症で知的障がいを持つ親御さんなら御理解いただけるかと思いますが、このような子供と一緒に過ごすことは綺麗事だけではすみません。
こんな小さなストレスでも繰り返される度に少しずつ蓄積されていき、段々と当たりがきつくなってきてしまいます。
怒る為に必要な時間もどんどん短くなっていき、最初から起こったテンションでの注意となっていまいます。
これでは、怒る方も怒られる方も不幸です。
「僕は、怒られるために生まれてきたわけじゃないよ」
そんなブルーハーツみたいな事を長男くんが思っているかは不明ですが、長男くん・家族のストレスを軽減するためにも早急な対策が必要でした。
見つかった「原因」
長男くんに茶碗を傾けてご飯を取る事を教えようと思い、手を添えて茶碗を動かした時にふとあることに気が付きました。
これ、茶碗の出口でごはんが滑ってしまってしまうから、手で押さえなくてはならないのでは?
そういえば、最近新しく茶碗を交換したのでした。
今は次男くんが使っていますが、以前長男くんが使用していた茶碗は、縁の角度が直角に近いものでした。
対して、今使っている茶碗は出口近辺がオーバーハングしている形状でした。
下の写真は長男くんが実際に使っていた茶碗の写真ですが、こんな僅かな違いで不便さが大きく違ってきてしまうようです。
ほんのちょっとの違いではありますが、これに違いないと思いました。
この形状は、茶碗を手に持ってかきこむような食べ方には滑りやすくて都合がよいのだと思います。
また、デザイン面でも優れているのかもしれません。
買った時には食べ盛りの長男くんのご飯が十分に入りそうな大きさ、なおかつ重さも軽かったので良い茶碗だと思っていました。
しかし、こんな僅かな形状の違いでこんな問題が起きるとは全く思っていませんでした。
対策
原因がわかれば対策を立てることが出来ます。
とりいそぎ、新しい茶碗が見つかるまではちょうど家にあったほぼ直角でサイズの大きい小鉢を使用する事にしました。
早速ご飯を入れ替えて様子を見ていいると、ちゃんと縁を使ってご飯を食べることができているようです。
まだ良い茶碗は見つかりませんが、当面はこの小鉢を使用してご飯を食べてもらうことにしました。
対策…その後
原因のある茶碗を変更して数ヶ月が経過していたためか、自分でちゃんとご飯をすくうことができるようになっているはずですが、左手の癖はなかなか抜けないようです。
早い段階で不便さに気がついてやれればこのような癖がつかずに済んだのですが、今回は気づくのが遅かったと思います。反省ですね。
今でもご飯に左手を添えてしまう時には「お茶碗もってね」との声がけを継続しています。
時間はかかると思いますが、段々と改善していく事が期待されます。
今日の「秘訣」!
- すべての物事には、自分たちにわかるかわからないかは別として必ず原因がある
と考えよう - その原因は大人が思っているよりも小さいきっかけで起きていることもある。
早めに気づいてあげられるよう観察を - 原因がわかれば解決可能だが、すぐに解決できないこともある。地道に働きかけを続けよう