この先のAIの時代、子供達の仕事はなくなってしまうのか?

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我が家の子供達は重度の知的障害を持ち、特別支援校に通う小学校6年生の長男と、知的障害はないが同じく自閉スペクトラム症であり、特別支援級に通う次男の2人の子供がいます。

AIによる効率化が見られるようになって久しいですが、この子達が成人する頃、仕事はなくなってしまうのでしょうか?

未来にはどんな仕事があるのでしょうか?
ちょっと考えてみました。

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AIって本当に万能なの?

この辺は宗教と同じでいろんな考え方があるかと思います。

コンピュータの性能が向上し、そのうちに人工知能(=AI)が人間を追い抜く!シンギュラリティだ!なんてお話は以前はあちこちで聞かれましたが、最近はコロナの影響なのか、あまり聞かなくなりました。

私は仕事柄あるいは、趣味の領域でコンピュータが大好きなので、この話にロマンを感じることはありますが、やはり現実的には難しいのかな?という考えです。
AIと呼ばれるシステムを作り、機械学習・ディープラーニングと呼ばれる手法で一回作ってみれば、これの延長線上では人間の代わりには成り得ない事は試した方なら容易に想像ができるでしょう。

今のコンピュータプログラムが人間の替わりになる?という事はまぁ相当しばらくないです。
ご安心ください。

この辺は、子供の読解力と関連して詳しく書いてくれている非常に興味深い本がありますので、ご一読をおすすめします。

では、AIは無能なのか?

AIは優秀です
私のイメージとしては、AIは非常に優秀な「センサー」にはなりうると思います。
過去のパターンを大量に、気の遠くなるほど学習し、人間には発見できないようなパターンを見つけ、検出する。
という事に関しては、電卓の計算速度に人間が太刀打ちできないのと同様に、どんどん差が広がってしまうことでしょう。

ある程度コストがかかり、パターン化できてしまう仕事はAIによってどんどん代替されていくでしょう。

工場のラインで不良品を探すような仕事は既にセンサーや機械によって代替されてしまっていますが、その範囲がまだ広がるという事になります。

では、なくならない仕事って?

子供達が将来、手に職をつけていくには何がいいのか?を考える時、「AIが苦手とするもの」を考慮すると良いかと思っています。
AIが得意な領域で正面から渡り合うのは人類には分が悪いので。

AI自体を作る・操る仕事

AIは所詮コンピュータですから、機械とソフトの面倒を見る人が必要になります。
また、現時点ではAIを扱うには様々なパラメータを調整して行く必要があります。
(しかし、これはコモディティ化してくれば、ある程度自動化されるんじゃないかと予想)

残念ながら、世の中で力を入れている「プログラミング」はより単純化して行き、かなりの部分はシロートでもできてしまうようになるのではないかと思います。
もちろん、「プログラミング」の学習は「考え方」を押さえる分には無駄にはなりません。

「手作り」自体に価値がある仕事

例えば、熟練の職人が一つ一つ手作りするものなど、手で作ること自体に意味があるものです。

民芸品・伝統工芸品を作る仕事などはこれに当たるのかな?と思います。
ただし、より低価格な実用品が普及しているので、仕事の量は減っていくのかと思います。

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総合的判断力が必要な仕事

機械的に判断することができたり、ルールが決められる仕事については、機械に取って代わられる運命は避けられそうもありません。
しかし、判断するパラメータが非常に多かったり、非言語的な情報を読み取って総合的な判断を下すような仕事は当分AIに取って代わられることはないと思います。
政治なんかもAIは苦手でしょうから、当分安全です。(なれる人も少ないですが)

ゼロからものを考える企画職などもAIは苦手でしょう。
しかし既存の組み合わせて成功率を考える…なんていう手法はAIが得意なものになってくるかもしれません。

介護やカウンセリングなども、AIにはできないので残る仕事ではないかと思います。
人に寄り添ってお年寄りや障害を持つお子さんを元気にするのは、こなれた専門家よりも努力する素人の方が効果的であることもあるようです。

AI化する価値のない仕事

書き方が難しいですが、極めて単純な仕事を低価格で手作業でやっているような場合、AI化はそれなりにコスト(=費用)がかかるので、「割りに合わない」という事になります。
そのため、このような領域については、合理的ではないため機械化(=AI導入)の優先順位が下がることになります。

うーん、どうやら理系の仕事よりも文系・芸術系の仕事の方が分がありそうです。

なんとか、価値がありながらAIに真似できない領域で勝負したいものです。

カウンセリング × 芸術
とか
介護 × 手作り
など、単一よりは組み合わせた方が価値を出しやすいでしょう。

将来は暗いのか?

技術が進歩する事で既存の産業はその役目を終えることはありますが、暗いという事はないと思っています。

AIが補助することで、少しがんばれば追いつけるような次男のようなお子さんにはもしかしたらチャンスの時代が来ると期待したいなと思います。

そして、長男はAIの翻訳機で意思疎通ができる世界が来ないかな?と期待しています。
音声認識はGoogle アシスタントやアレクサなど、素晴らしく進歩していますので、iPhoneで長男の言葉がすんなりわかって会話ができるような世界にも期待したいと思います。

今日の秘訣!

書いているうちに収集つかなくなってしまいましたが、無理やりまとめてみます。

  • AIは所詮機械。されど機械。同じ土俵で戦わないように学ぼう
  • 理系の素養は必須。しかし、文系もバランス良く取り入れればいい
  • AIが進歩すれば、便利になる。これは歓迎するべき

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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